UMO Recolectorのお香は大自然パタゴニアの香り。カネロの樹皮をアップサイクリング!

UMO Recolectorのお香は大自然パタゴニアの香り。カネロの樹皮をアップサイクリング!

ヨガとお香

こんにちは「RUG FOREST」です。
公式にはおそらく日本初上陸となるであろう「UMO Recolector」というブランド(ウモ レコレクトルと読みます)とそのプロダクトについてご紹介します!

なおこちらの画像・動画については 、UMO Recolector社の承諾を得たうえで掲載していますので、第三者による無断での転載を禁止します。 また文章についてはオフィシャルのメッセージを和訳したものと、私(RUG FOREST)が彼らと直接やり取りした中で感じた事を付け加えて多少アレンジしています。 それと本文で度々登場するパタゴニア(Patagonia)とは、「地域名」を指すものであり、著名アウトドアブランドとは一切関係がありませんので、勘違いされないよう予めご了承いただきたく存じます。

UMO Recolector社について

umo_logoUMO Recolectorはパタゴニア地域で収穫できるカネロの樹皮を使用したお香のパイオニアです。大自然パタゴニアの香りを世界中に届けるという目標を掲げ、南米チリのプコンを拠点として2014年に創業。以来ハンドクラフトによるオリジナルのインセンスや、アロマなどのウェルネス関連製品を製造しています。常に試行錯誤しながら幾度かのアップデートを経て、なお成長を目指し日々精進しています。ウモ・レコレクトルとそのチームは、先祖代々から継承され大切にされてきたこの木を最高品質の製品として活性化することを目指しています。

UMO Recolector社の製品はこちら

principles

ちなみにブランド名の由来は、スペイン語で煙を意味する”HUMO”という単語と、”Recolector”という収穫・収集・回収を意味する単語を繋ぎ合わせたものだそうです。”収穫”と”煙”という単語からインセンス(お香)を連想する事ができたといい、この名前にしたとのこと。HUMOという単語はスペイン語の場合先頭のHを発音しないで”ウモ”と言いますが、英語圏やスペイン語にあまり馴染みのない人々には”フモ”と発音されがちなため「判りやすいように"H"は取ってしまったんだ。その方が読みやすいでしょ?」と言っていました。とてもおおらかで自由な人達なんだなと思いました(笑

彼らのワークショップの様子は、その一部をこちらのムービーで見ることができます。

そもそもパタゴニアってどの辺り?

patagonia mapPatagoniaは、南アメリカ大陸の南緯40度付近を流れるコロラド川以南の地域の総称で、チリとアルゼンチンの両国に跨ります。アンデス山脈を境にアルゼンチン側とチリ側で地形は大きく異なり、チリ側南方には氷河期時代に形成された氷河が造成した大規模なフィヨルドが広がっています。

UMO Recolectorが拠点を構えるPucon(プコン)という街は南緯39度付近に位置し、マプチェ語で「山脈への入り口」を意味する。湖と火山に近く、特に夏の気候の穏やかさから、観光地として高い人気を誇っています。日本から見ると、ざっくりとですが地球の裏側あたりに位置し、とても遠く離れた場所である事が判ります。

カネロの木とは?

日本ではあまり聞き慣れない名前ですが、原料となるカネロ(Canelo)はパタゴニア地域の南部温帯雨林に多く自生する木です。ウィンターバーク(Drimys winteri)という名で知られ、非常に美しい木目を持つ木材として南アメリカでは家具や楽器などにも使用されていますが、樹皮の部分は廃棄されていました。一方で南アメリカの先住民マプチェ族にとって、カネロは天と地の結合を表す神聖な木と見なされています。カネロにはさまざまな薬効があるとされ、その癒しの特性から環境や空気を浄化するスマッジングを目的に儀式用の木として用いられてきました。

余談ですが"Canelo"をGoogleなどで翻訳(スペイン語→日本語または英語)すると"シナモン"と訳されますが、これは適切ではありません。私も疑問に思い彼らに質問してみたところ「シナモンではありません。英名では”Drimys winteri”という木です。乾杯!」という返事が。なぜそのような誤訳になるのかは不明ですが、どうやら彼らの習慣では文章の末尾に「Thank you」ではなく「saludos!」と書くらしいという事は解った。うーむ陽気だ。

 

カネロの木

 

スマッジングとは?

ネイティブアメリカンが浄化のために行った儀式を指すもので、近年アメリカでは一般の人々の間でも広く行われています。ハーブや香木を焚く煙が邪気を払ってくれ、心のモヤモヤだけでなく自分の周りにあるものや空間さえもリフレッシュしてくれる効果があるとか。 

アップサイクリング

そんな産業廃棄物とされていたカネロの樹皮を使用して、地域の発展を促進する新しい製品を開発できないだろうか?という発想から生まれたのがUMO Recolectorのインセンスです。責任ある収穫・フェアトレード・地域開発の原則に従って原材料を選択し、化学薬品は一切使用せずフットプリントを監視します。2014年の創業以来、革新的で創造的なアップサイクリングの提案を推進してきました。  

アップサイクリング

どんな香り?

100%天然成分から作られるオーガニックなインセンスは調香されたお香とは異なりナチュラルな樹木の香りが特徴です。主成分となるカネロの樹皮は燃やされるとウッディーでほんのりとスパイシーな香りを発し、その残り香はまさしく「森の香り」という形容が相応しい。ベースとなる「CANELO」の他にも自然の恵みから調達できる香りの成分を加えたいくつかのバリエーションを作っています。

CANELOのお香「CANELO」は他の原料を追加せず、ピュアな香りを楽しんで頂くためのスタンダードなお香です。

 

 

CANELO/CEDARのお香「CANELO/CEDAR」は原料にシダー(杉)を加え、不安や緊張をほぐし安らぎを与えてくれる香りです。

 

 

CANELO/LAVENDERのお香「CANELO/LAVENDER」は原料にラベンダーを加え、落ち着きを与えてくれる香りです。

 

 

CANELO/ROSEMARYのお香「CANELO/ROSEMARY」は原料にローズマリーを加え、活力や集中力を助けてくれる香りです。

 

 

CANELO.MIXのお香「CANELO.MIX」は全4種の香り(シダー,ラベンダー,ローズマリー,カネロのみ)のアソートパックで一通り試してみたい方にオススメです。

 

いずれもスマッジングやメディテーション(瞑想)気分転換してリラックスしたい時に最適で、やさしく包み込む煙りがあなたの感覚を一時的に大自然へと招待してくれることでしょう。 パタゴニアの大自然を背景に撮影された、製品紹介のムービーはこちらで見ることができます。

ここで豆知識
オーガニックなインセンス、ハンドメイドインセンスにありがちな「途中で消えてしまう」問題について。100%天然成分から作られているので燃焼を安定させるような成分は当然含まれず、確かに途中で消えてしまう個体はあるのですよね。そこで私は彼らにちょっとイジワルな質問をしてみたのです。「途中で消えてしまうものがちょいちょい混ざってるんだけど、どうしたらいいかな?」って。まあ解決策なんて無くて「少しでもクオリティを上げるように努力するよ!」くらいの返事がくるかな、なんて期待しつつ。そしたら返ってきた返事が、、、

「水で少し濡らすと安定して燃えてくれるよ。」

ウソでしょ?? と思いつつ、ネットで検索「お香 消える 洗う」。すると確かにそんな情報もヒットしますな。なんだかイジワルな質問しちゃってゴメンナサイ。m(_ _)m

で、すぐに試してみましたよ。消えてしまったお香(先端焦げたままのやつ)を水道の水でチャチャっと全体的に濡らし、すぐにペーパータオルで拭き取る(水気が取れればOK)。お香はしっとりと湿った感じが残ったままだ。このまま火を点けてみる。着火するまで通常より気持ち時間がかかるがしっかりと火は点いた!で、ここからが肝心。じっと見つめながら約30分・・・

結論→「最後まで燃えた」

何なら「よく燃えた」である。ナゼなのか?詳しい原理は解らないが、情報はホントだった。(その後、色々な種類のお香で何度も試したが、概ねよく燃えた。が、物や種類によっては差があると思われます。竹串の付いたタイプで頑固に燃えてくれないやつは、再度消えてしまうものもあった。それでもちゃんと火は点くので何度でもトライすべし。)気になる方は是非お試しください。

 

その他のUMO Recolector製品

ウモ・レコレクトルではお香の他にも、いくつかのアイテムを企画・生産しています。

volcano kitインセンスホルダー[VOLCANO]は陶器のボウル・アンデス山脈の火山岩を加工したプレート・香炉灰用の火山砂を組み合わせたセット。使用方法は下記のムービーでご覧いただけます。

 

 

 

 

wooden kitインセンスホルダー[WOOD]は天然木をくり抜いたベース部分(ロゴマーク焼印入り)と香炉灰用にはアンデス山脈の火山砂を組み合わせたセット。ちなみに土台に使用されている天然木はカネロではなく、チリ原産のRauli(ラウリ)というナンキョクブナ科の木で、加工用に優れた木材が得られる木だそうです。使用方法は下記のムービーでご覧いただけます。

 

 

 

 どちらもお香1箱(10本入り約50g)が付属したスターターキットになります。付属のお香「CANELO.MIX」は全4種の香り(シダー,ラベンダー,ローズマリー,カネロのみ)のアソートパックになります。是非ウモのお香と一緒に使って頂きたいインセンスホルダーです。

CANELO エッセンシャルオイル
カネロの木から抽出された100%天然成分から作られるエッセンシャルオイル(精油)。その甘く、深く、ウッディな香りは、私たちを一時停止させ、感覚を活性化させてくれます。

VOLCANIC AMPHORA(アンフォラ)
アンデス山脈の火山岩を加工したネックレスチャーム型のアンフォラ。ヘッド部分にエッセンシャルオイルを染み含ませて香りを持ち運び楽しめるというアイテムです。

essential oil   amphora_large  amphora_small  amphora_large

アンフォラとは、ギリシア語で「両側に」を意味する「amphi-」と、「pherein(運ぶ)」から派生した「phoreus(運搬器)」とが結合してできた語であり、元々は両側に取っ手のついた「花瓶のような陶器の器」を指す言葉でしたが、水や液体を入れて運ぶ用途から「香水を入れる壺型の容器」の事を指す言葉としても広まり、さらにこれが転じて香水を含ませて使うこのような持ち運び可能なネックレスチャームのネーミングとしても採用されるようになりました。

これらアイテムはすべて現地で調達できる天然素材のテクスチャを利用したプロダクツで、特にアンデス山脈の火山岩を加工したり、火山砂を香炉灰に利用するアイデアは面白いですね。

 

私たちのカルチャー

私たちはクリエイティブを楽しんでいます。私たちは透明性を重視し、ローカルのスモールビジネス・工房・作家と直接的な関係を構築しています。私たちの価値観を共有する人々や機関と提携・協力して地域の保護と発展を目指しています。そして、ビジネスも大切ですが、自然と共に生き、人生を楽しむ事が一番重要なことだと考えています。

ロッククライミング

sup

ski

まとめ

このように、彼らの活動は単なる「インセンスメーカー」という枠には収まらず、インセンスというプロダクトを通じて自然と共に生きることの素晴らしさや大切さをあらためて教えてくれます。ヨガサークル彼らは実際にチリのプコンで生活を営み、パタゴニアの素晴らしい環境の中でロッククライミング、カヤック、スキー、ヨガなど様々なアウトドアアクティビティを日常として楽しんでいます。

とてもうらやましいかぎりですね!彼らの活動や日常の風景はInstagramでその一部を垣間見ることができます。興味のある方は是非ご覧になってみてください。 

最後に、彼らからのメッセージを記しておきましょう。

「私たちはとてもペースの速い世界に住んでいます。余暇はほとんど無く、周囲にあるはずの自然や感覚から切り離されて生きています。そのような世界では、他者への共感の欠如も起こります。私たちは幸福という価値が必要であると信じています。だから、その為のウェルネスは必需品です。

一旦停止してみませんか?私たちUmoRecolectorは、あなたの感性を一時的に大自然への旅へと招待します。あなたの感性を動かし、照らし、あなたが少しの間だけでも自然へと回帰できることを願っています。」 

Our goal is to take the patagonian scent to the world.
(私たちの目標は、パタゴニアの香りを世界に届けることです。)

ファウンダー

当店RUG FOREST(運営会社:フォレストサイド・トレード&サプライ合同会社)はUMO Recolectorと提携し、地球の裏側から彼らの目標をサポートしています。それでは、、、saludos!

UMO Recolector社の製品はこちら

ブログに戻る